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人工衛星
SPACE工房
ホバークラフトを作ろう
 

「SPACE工房」工作教室 
空気の力で浮く「ホバークラフト」を作ります。簡単にできますので、挑戦してみてください。
そして、作っただけではなく、それをより良くするためにはどのようにしたら良いかを考えて、改良することが勉強になります。
皆さん、まず作ること、そして工夫することが大事ですよ! きっと、いろいろなことがわかると思います。
私も工作が大好きです。
参考のページにも載せたように、いろいろな「ホバークラフト」を製作してみました。
みなさんもぜひ挑戦して、私の作ったものよりも、もっとすばらしい「ホバークラフト」を作ってください。
そして、作った作品を見せてください。


「ホバークラフトを作ろう」
住野 和男

作るもの
 空気の圧力で浮く「ホバークラフト」を作ってみましょう。この「ホバークラフト」は現在、海や陸を移動する乗り物として活躍しています。
空気の力で船体を持ち上げるためにタイヤがありません。そのために海の上でも走る便利な乗り物なのです。自動車とも船ともいえない不思議な乗り物ですね。

ホバークラフト完成写真
「ホバークラフトの完成写真」
ホバークラフト組立図
「ホバークラフトの組立図」


しくみ

 「ホバークラフト」は、空気の押し出る力を利用して空気の層をつくり、船体を持ち上げる乗り物です。
 空気を押し出すにはプロペラ(ファンと呼んでいます)を回転させて風を作り、その風の力を下にあるスカート部分に送ります。この圧力のある空気で船体を持ち上げるのです。 
別のプロペラを用いれば自動車のように前に進むことができます。



 このように、「ホバークラフト」は空気の圧力で浮いて走るので、自動車のようにタイヤで走るのではありません。そのため、湖や海の上でも走ることができるのです。
 ここで製作する「ホバークラフト」は、膨らませた風船から出る空気の力を用います。この風船の吐き出す空気の力で発泡スチロールの板を持ち上げて走るのです。

つくりかた
       用意するもの
       1. 発泡スチロール板:1枚 
                     円盤状の発泡スチロール板:直径150mm×厚さ20mm
       2. フイルムケース(フタ付き):2個
       3. ストロー
       4. 止め具
       5. ステッカー
       6. 風船
       7. 両面テープ
       8. はさみ
       9. キリ(千枚通しでもよい)

   注意:作業は、ケガをしないよう十分注意して行ってください。
ホバークラフト使用品
1. 発泡スチロールの板を円形に切り抜き(円形でなくても好きな形でもよい)ます。

2. 発泡スチロールの片面にステッカーを貼り、円盤の大きさに切りぬきます。
3. 真ん中にキリで孔(直径1ミリ
程度)をあけます。

4. フイルムケースの底に両面テープを貼り、本体に取り付けます。このとき、本体にあけた孔とフイルムケースにあけた孔を合わせてください。
5. フイルムケースは、底の部分に孔をあけます。
大きさは4ミリぐらいの孔になります。
ドリルを使ってあけるか、カッターナイフであけてもよいと思います。
6. つぎに風船です。風船は根元をはさみで切り落とします。
7. ストローを約5センチ、はさみで切り落とします。


8. 風船とストローをバンドで取り付けます。
ここが肝心な作業になります。
ストローと風船の取り付け部にすきまができてしまうと、風船を膨らました時に空気がにげてしまうからです。
慎重に取り付けてください。


9. できた風船とストローをフイルムケースのフタを通して、フイルムケースに取り付けます。
10. もう一つのフイルムケースも風船を通してフイルムケースの上に重ねます。
11. これで「ホバークラフト」の出来上がりです。
12. フイルムケースのフタをはずして、ストローから空気を入れて風船を膨らましましょう。
膨らました後は、そのままですと、ストローから空気が抜けてしまいますので、風船をよじるともれなくなります。
13. 「ホバークラフト」を平らな板の上に置き、よじった風船を元に戻してください。
14. 手をはなすと、どうですか。
「ホバークラフト」は板から数ミリ浮いて自由に動き回っていると思います。
メモ
1. 発泡スチロールの円盤板は、市販品(ホームセンターなどで売っています)を使っても良いですが、あり合せのもの(梱包材などに使われているものなど)を利用することもできます。
円盤ではなくてもかまいません。
2. フイルムケースは写真屋さんに行けば、ただで分けてもらえると思います。
3. ステッカーは、滑らかに走るように底に貼ります。なくても走りますが、貼ったほうがよく走ります。
4. ストローと風船は、バンドで固定しますが、セロテープや輪ゴムでも使用できます。
そのときに注意してほしいのは、空気が漏れないように、ストローと風船をしっかりと密着させることです。

わかること
空気が押し出る時の力がわかります。
もっと高く浮かすことや、前に進むためにはどのようにしたらよいでしょうか、みんなで考えてみましょう。
また、いろいろな材料や形で作ってみてもおもしろいですね。


参考

モーターやバルサ材を使って本格的に製作してみました。
参考にしてください。

モーターとバルサ板で製作した各種「ホバークラフト」
風の力を利用する 風の工作の本に載っております
(下部のビニールのスカートは本ではバルサ材になっております)



参考になる本
熱の力を利用する 熱の工作  住野 和男著  勉誠出版
風の力を利用する 風の工作  住野 和男著  勉誠出版 
水の力を利用する 水の工作  住野 和男著  勉誠出版
光の力を利用する 光の工作  住野 和男著  勉誠出版

ホバークラフトのホームページ
工学院大学「理科教室」のホームページ


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